「率先垂範(そっせん-すいはん)」の考えを大切にしています。自らが実践し見本を見せた上で、教育します。自分ができないことを人に委ねることをしてはいけないと思います。自分ができないことを相手に伝えても、相手は納得できないですよね。「こういうところは注意しないといけないよ」などのアドバイスは、自分自身がやらなければわからないはずです。また、やってもいないことをやったように伝えることもよくないと思います。まずは自分自身でやってみることが大切だと思います。
もう一つ大切にしている考えは「仕事は明るく楽しく正確に」です。どんな仕事でも楽ではないですし、しんどいと思います。しかし、冗談を言いながらも、けじめをつけて、成果を出していきたいです。こう考えるようになったのは、若い頃の経験からです。私は18歳から仕事をしていて、21歳で大手企業の管理職になりました。もちろん部下は自分より年上が多かったです。そういう年上の部下の教育や指導をしていかないといけない中で、辛いことや苦い経験もありました。しかし、一緒に働いている人の顔を見れば段々と気持ちがわかるようになり、「これをやったらまずいな」などの気づきは、過去の経験があったからこそです。そういう経験を経て、今の私の考えに結びついていると思います。